ワールドシフト株式会社
代表取締役 竹中重人のコラムです。
※このブログは音声でも聞けます。
当社は、一般的な中小企業と比べて
利益率が高く、損益分岐点比率は非常に低いです。
※損益分岐点比率は低ければ低いほど良い数値で、
一般的な企業は80%~90%程度です。
超優良企業と言われる企業の目安が60%のところ、
当社は50%台です。
では、なぜワールドシフトは強いのか?
①イノベーションを起こしやすい仕組みがある
②プロセス評価をしている
この2つが大きな特徴としてあります。
今回は、②プロセス評価について取り上げます。
プロセス評価は、
よく社員評価などで使われます。
結果だけではなく、”過程を評価する”というものです。
「結果」というのは、
たまたま出ることもあれば、
運悪く出ないこともあります。
つまり、長い目で見る必要があるということです。
一方で「過程(プロセス)」は、
たまたま悪いことや、たまたま良いことはありません。
だったら、「プロセス」も評価する方がフェアだということで、
社員評価に導入する企業が多いのです。
当社では、
その「プロセス評価」を事業自体に導入しています。
会社にとっての結果とは何でしょう?
やはり売上や利益ですよね?
では、その売上や利益、
これを生み出すものも存在しているはずです。
例えば私達の体は、
様々な臓器が活動することによって
動くことが出来ますよね?
人間ドックに行くと、
その臓器達の状態を見ることが出来ます。
心拍数、肝臓の数値、脂肪レベル、筋肉量、血糖値、、、
体の調子が良かったとしても、
血糖値が高い場合は糖尿病のリスクがあります。
そんな結果が出たら、
糖分を控えるような行動をとって、
血糖値を下げて、体調を維持することをしますよね?
これと同じことが経営にも必要です。
経営という”体”を維持する、様々な臓器(プロセス)を
日常的にモニタリングします。
そして、血糖値と同じ様に、「高い」「低い」に基準を設けます。
基準内であれば「正常」です。
基準からはみ出た場合は「異常」ですね。
「異常」を検知したら、
今度は、その原因を探していきます。
私達の体の場合で見ましょう。
血糖値に異常があった場合、
お医者さんは患者に対して
「思い当たることはありますか?」と、
いくつかの考えられることを言ってくれます。
当社でも同じことをします。
社員に対して、まずは「血糖値が高い」という結果を共有します。
そして、血糖値が高くなる要因をいくつか挙げます。
その中で、思い当たることを片っ端から潰していきます。
そして、翌月に改めて血糖値をチェックします。
血糖値が下がっていれば、対策が上手くいったということです。
下がっていない場合は、改めて考え直します。
そしてそれを何度も繰り返していきます。
そうすると、必ず答えが見つかり、改善されていきます。
この時に重要になるのが
「社員の意識」です。
日常の仕事で、社員の仕事に対する意識が低い場合、
プロセス評価をしても、問題が見つかりにくくなります。
ですので当社では、
「仕事に対する意識」=「気付き」に関して
とても重要だと社員には伝えています。
ちなみに当社が会社という人体をチェックする場合、
なんと50~100個の項目を日常的にチェックしています。
ほんの些細な異常も、即座に見つけて解決させていきます。
癌と一緒で、体の異常は大きな問題になるまで気付けません。
ですが、日常的に体の検査をしていれば、
例え癌があっても、小さなうちに気付けますよね?
実はこれが当社の安定実績の真骨頂です。
デジタルで判断できる「プロセス評価」
そして、アナログで解決する「社員の気付き」
社長だけでなく、社員も一丸となって経営改善していく。
これが当社の大きな強みとなっています。