EMS(国際スピード郵便)の米国行きが全面停止になりました。
こんなことが起こると、「SLCは大丈夫か?」となりそうなので通信を。。

 

まず、EMSとSLC(今回は超速便の場合)を比較してみる。
SLCの強みは、なんと言ってもDHLと特別な契約を結んでいることにある。
日本郵便のEMSは世界一速い郵便ではあるが、SLCの超速便は群を抜く速さだ。

 

まずはEMSとSLC超速便のサプライチェーンを比較してみる。

 

●EMS・・・日本の拠点 → 日本の国際交換局(≒税関) → 米国の国際交換局 → 米国の郵便オフィス → お客様
●超速便・・・SLC   → 日本の税関         → 米国の税関    → 米国のDHLオフィス → お客様

 

一見すると変わらなく見えるが、実態は大きく違う。
ここが今回EMSが止まったら最大の理由となります!

 

☓ 日本郵便は自社の国際航空機を所有していない。
◯ DHLは自社の国際航空機を所有している。

 

さらに、DHLは空港に専用の専用施設を所有している。

(航空会社が自社ターミナルを所有しているのと一緒です)

つまり、EMSは”誰かの飛行機”に便乗させてもらって輸送している。
”誰かの飛行機”なので、順番待ちをして載せてもらっているわけです。
このステイしている人数が増えると輸送が遅れる訳だが、
世界的なコロナショックで、航空機が大減便をしていることがダイレクトに影響した、、、という状況なんです。

超速便の場合は、専用輸送機、専用施設があるおかげで、

順番待ちをすることなく荷物を搭載・輸送出来ている。

航空機の増減もDHL自体がコントロール出来るというわけ。

これが当社の物流が止まっていない最大の理由ですね!