これまで、パテントトロールの実態やその対応方法などをお伝えしてきました。 今回は、これまであったパテントトロールの事例の中から、 最近セラーの間で話題になっているものを紹介したいと思います。 これまでの記事をまだご覧でない方は、こちらからぜひご確認ください!🐶 →企業を脅かす『パテントトロール』の実態とは?その対策も大公開! →パテントトロールに対する正しい対応とは?Amazonセラーが知っておくべきこと ■問題ないと思っていた商品が狙われる?
前回のブログでも少し触れましたが、 近年、アニメやゲームに関連する商品を扱うAmazonセラーが、 パテントトロールのターゲットとなっている問題が増えています。 今回は、人気アニメ「エヴァンゲリオン」に関する商品を出品していたセラーに降りかかった、 知的財産権をめぐる問題について詳しく解説します。 「エヴァンゲリオン」という名前を聞けば、 国内外を問わず多くの方がすぐに思い浮かべるほどの人気を誇るアニメです。 その人気の高さに比例して、関連商品は利益が見込める商材として多くのセラーに支持されていました。 Amazonだけでなく、eBayなどのプラットフォームでも特に問題なく出品できていたため、 多くのセラーが安心して取り扱っていた商品でもありました。 ところが、ある日突然、エヴァンゲリオン関連商品が知的財産権を侵害しているとされ、 多くの出品者がアカウント停止や売上金の凍結という厳しい処置を受ける事態に陥りました。 何年も前から問題なく出品されていた商品にも関わらず、事前の警告や説明もなく、 突如としてこのような申し立てが行われ、多くのセラーの間で混乱が広がりました。 もちろんこの事態の背景には、パテントトロールの存在があるとされています。 今回のケースでは、どこかのタイミングで エヴァンゲリオンに関連する権利をパテントトロールが取得し、 それを武器にAmazonセラーに対する大量の申し立てを行った可能性が高いと考えられます。 そして、この被害にあった多くのセラーが、 「和解金を払う」という選択肢を選ばざるを得ませんでした。 これまで、問題なく売れていた商品が急に訴えられる。 Amazonセラーとしては信じがたい事態ですが、これらは実際に起きている問題であり、 今後もこのような問題が起きる可能性が「0」とは断言しにくいのが現状です。 ■ターゲットにされるのはやはり...
これまでの記事でお伝えした通り、 パテントトロールは確実に和解金を得られる可能性の高い小規模な企業、 つまり「Amazonセラー」をターゲットにしているのです。 ですので、「エヴァンゲリオン」の事例のように パテントトロールが新しい権利を取得した際に、狙われやすいのはまさに 我々のようなセラーとなります。 このようなパテントトロールの行為は理不尽に感じられますが、 特許を保有している限り法的には許容されています。 そのため、訴えられた場合は無視することができず、必ず対応を迫られてしまいます。 そして、何度もお伝えしている通り、このようなケースでは 「和解金を支払う」 ことがほぼ唯一の選択肢とされています。 ■どんな対策をすべき?
これまで、パテントトロールに対するさまざまな対策についてご紹介してきました。 今回は、それらの対策を再度振り返りながら、 具体的な事例に対してどのような対策が有効であるかを詳しく解説していきます。 1. 知的財産権の侵害にあたるブランドの確認 最初に行うべき対策は、「知的財産権の侵害にあたるブランドの確認」です。 仕入れ前にしっかりと調査を行うことで、パテントトロールのリスクを大幅に減らすことができます。 弊社のリサーチツール「MES-AI-A」は、知的財産権の侵害に該当するブランドの確認を 簡単に行うことができます。 このツールを使用することで、リスクを最小限に抑え、 安心してビジネスを進めることができますので、ぜひご利用を検討ください。 2. 狙われている商品の傾向を把握する 次に重要なのが、「狙われている商品の傾向を見る」という対策です。 近年では、「アニメやゲームに関連する商品」が 知的財産権の侵害にあたるケースが多く報告されています。 このため、こうした傾向を把握し、リスクの高い商品を極力仕入れないという判断も必要です。 しかし今回ご紹介したエヴァンゲリオンのケースのように、 過去に事例が全くなかった商品で、自分が初めての被害者になるリスクもゼロではありません。 そのため、万全な対策として「保険に加入する」ことも検討する価値があります。 3. 保険に加入する 万が一パテントトロールに狙われた際には、避けることのできない 和解金の支払いや、訴訟にかかる費用が発生し、その額は非常に大きなものとなります。 これにより、Amazonビジネスにおいて多大な損失を被るリスクが生まれてしまいます。 こうしたリスクを軽減するために有効な対策の一つが、「知財保険」への加入です。 保険に加入することで、万が一の事態が起こった際にも 安心して対応できる準備を整えることができます。 パテントトロールの被害に遭ったことがないセラーにとっては、 保険の必要性が見えにくいかもしれませんが、 実際に被害に遭ったセラーが存在し、そのなかで これまで築き上げてきたビジネスを手放さざるを得なかったセラーも少なくはありません。 ですので、『保険に加入する』という選択肢は、将来の自分への投資と考えることもできます。 Amazonビジネスで成功するためには、ただ売上を伸ばすだけでなく、 潜在的なリスクに備えることも非常に重要です。 将来のビジネスの安定を見据えて万全な対策を講じるためにも、 ぜひ保険加入という選択肢を検討してみてください!