「Amazonの商品レビューって、消費者マインドにどう影響しているの?」
こんな疑問を持ったことってありますか?
それを調査した会社があります。
その調査結果のご紹介と、そういった統計データに含まれる罠についてお話します。
「レビューを全体的に信用しており、悪いレビューはあまり見ない」のは
「世帯年収600〜800万円」の層で、
「悪いレビューをよく見て、全体的にレビューは信用していない」傾向が色濃く出たのは
「世帯年収1500〜2000万円」だった。
つまり、高収入の人ほど、「悪いレビュー」で購買の判断をしている、ということです。
ということは、高額品の販売においては、「悪いレビュー」が販売に悪影響になる、と言えます。
「なるほど~」と思いますか?
この統計には罠があります。
まず、この統計の前提を見て下さい。
[調査手法]
インターネットリサーチ
[調査地域]
全国47都道府県
[調査対象]
20~69歳の男女(マクロミル社提供)
[調査期間]
2018年12月21日(金)~ 2018年12月23日(日)
[有効回答数]
500サンプル
どうでしょう?
注目する必要があるのは、「分母」です。
今回の場合は500です。
さて、世帯年収1500万円以上の世帯は日本では約3%います。
サンプルが500ということは、単純に15人分と言えます。
このサンプル数が適切でない場合は、結果を単純に受け入れるのは危険です。
この様に、統計データは主にパーセントで表されます。
それゆえ、各分母がどうなのか?という目線は常に持ちたいものです。